セミナー案内

2021年度 こども・思春期精神分析セミナー
「コロナ禍の中の精神分析」

 現在私たちは、世界規模で目に見えない脅威に晒されています。2020年1月頃中国から始まったCovid-19は、瞬く間に全世界に広がり、私たちの生活と取り巻く環境は否応なしに変化を強いられました。臨床実践に携わっている私たちにとっても、クライエントにとっても、様々な影響を及ぼすことになったと言えるでしょう。そして、今も尚、「コロナ禍」の中に私たちは居ます。
 精神分析的臨床実践においては、クライエントの内的世界の理解を重視するとしても、現実的なこの状況の影響は当然無視できません。現実を踏まえつつも、それがどのようにクライエントの内的世界や、治療関係に影響を及ぼしているのかを考え続ける必要がありますが、この作業は決して簡単なものではないかもしれません。
 また、緊急事態宣言による治療の途絶と再会、オンライン面接の導入、消毒・マスク着用やアクリル板設置、プレイルームの玩具の取り扱い、といった様々な治療構造の工夫や変化も治療関係に影響を及ぼすことになっているでしょう。まだ、「コロナ禍」の渦中にはありますが、私たちの臨床実践を、精神分析的な観点から再検討しておく意義は大いにあるのではないしょうか。
 本セミナーは、既に精神分析的な臨床実践を行っている臨床家のみならず、こどもや思春期の臨床に携わり、精神分析にご関心のある方を対象にしています。コロナ禍の中で私たち自身が生き残るためにも、精神分析的な視点で考えるとどうなるのかという経験に触れてみてはいかがでしょうか。
 今年も、会場参加とZoom参加のハイブリット開催をいたします。これまで参加できなかった関東以外の臨床家の方々のご参加も歓迎いたします。

主催:こども・思春期精神分析研究会 木部 則雄

◆日 程
2021年5月~2022年3月までの奇数月(全6回)第2日曜日 13時~16時45分
※受付開始は 12 時 50分からとなります。
◆形 式
前半は講義、後半は症例検討
◆会 場
TKP 市ヶ谷カンファレンスセンター8F 【※9 月のみ9F】
◆対 象
こども・思春期を対象とした精神分析的セラピーに関心のある医師、心理臨床家、もしくは現在専門的にそれらを学んでいる大学院生等の学生
◆定 員
会場・Zoom各50名(先着順) 
※「会場参加」を希望された方は、各回ごとに会場参加かZoom参加を選んで頂くことが可能です。
◆参加費
40,000円
◆申込期限
2021年3月31日 
本セミナーのお申し込みの受付は終了いたしました。

※本セミナーは,臨床心理士資格の更新に必要なポイント申請を行っていますが、来年度のZOOMセミナーの開催の認定については、3月以降に臨床心理士資格認定協会からお知らせがある予定です。


◆グループ・スーパーヴィジョン ※グループ・スーパーヴィジョンはオンラインでは行いません。
定員に達しましたので、今年度のグループ・スーパーヴィジョンのお申し込みを締め切りました。
セミナー開催日の午前中(9時30分〜12時)にグループ・スーパーヴィジョン(定員12名)を行っています。
*スーパーヴァイザー: 木部則雄・吉沢伸一
*場所: こども・思春期メンタルクリニック(セミナー会場近く)
*参加費: 30,000円

参加希望の方は、本セミナーと同時にお申し込みが可能です。
お申し込みの際に「お問い合わせ」欄に参加希望の旨をご記入ください。
※午前のグループ・スーパーヴィジョンに参加を希望され、午後はZOOMでの参加を希望される場合は、間の時間が1時間しかありませんのでご注意ください。

年間テーマ:コロナ禍の中の精神分析 (敬称略)

日程講師司会事例提示
第1回5月9日木部 則雄脇谷 順子中村俊一郎
第2回7月11日田中 康裕木部 則雄浅野美穂子
第3回9月12日奥寺  崇木部 則雄戸田 尭裕
第4回11月14日飛田  渉木部 則雄井元 健太
第5回1月9日平井 正三木部 則雄塚瀬 将之
第6回3月13日鈴木  龍木部 則雄梶田 紗妃

 

講 師 (五十音順、敬称略)

奥寺  崇 (クリニックおくでら)
木部 則雄 (白百合女子大学文学部発達心理学科教授/こども・思春期メンタルクリニック)
鈴木  龍 (鈴木龍分析オフィス)
田中 康裕 (京都大学大学院教育学研究科教授)
飛谷  渉 (大阪教育大学保健センター)
平井 正三 (御池心理療法センター代表/認定NPO法人子どもの心理療法支援会)
脇谷 順子 (杏林大学保健学部教授/認定NPO法人子どもの心理療法支援会)

事 例 発 表 者 (五十音順、敬称略)

浅野美穂子 (こども・思春期メンタルクリニック)
井元 健太 (こころのドア船橋/NPO法人 カウンセリングオフィスSARA)
梶田 紗妃 (こころのドア船橋/上智大学カウンセリングセンター/武蔵野大学心理臨床センター)
塚瀬 将之 (浦安ハートこどもクリニック)
戸田 尭裕 (聖オディリアホーム乳児院)
中村俊一郎 (慶應義塾大学小児科)

参考図書

第1回
▷ 木部則雄著「こころの発達と精神分析-現代藝術・社会を読み解く」(岩崎学術出版社)

▷ 木部則雄編著「精神分析/精神科・小児科臨床セミナー 総論:精神分析的アセスメントとプロセス」(福村出版)

▷ 木部則雄著「こどもの精神分析Ⅰ・Ⅱ」(岩崎学術出版社)

▷ マーガレット・ラスティン他編、木部則雄監訳「こどものこころのアセスメント―乳幼児から思春期の精神分析アプローチ」(岩崎学術出版社)

第2回
▷ ヴォルフガング・ギーゲリッヒ著、田中康裕訳「魂の論理的生命: 心理学の厳密な概念に向けて」(創元社)

▷ 田中康裕著「心理療法の未来:その自己展開と終焉について」(創元社)

▷ 河合俊雄・田中康裕編著「発達の非定型化と心理療法」(創元社)

▷ 田中康裕著「魂のロジック──ユング心理学の神経症とその概念構成をめぐって」(日本評論社)

第3回
▷ ギャバード著、奥寺崇・権成鉉・白波瀬丈一郎・池田暁史監訳「精神力動的精神医学 第5版―その臨床実践」(岩崎学術出版社)

▷ ヒンシェルウッド著、衣笠隆幸総監訳・福本修・奥寺崇・木部則雄・小川豊昭・小野泉監訳「クライン派用語事典」(誠信書房)

▷ 岡田暁宜・権成鉉編著、奥寺崇他著「精神分析と文化-臨床的視座の展開」(岩崎学術出版社)

▷ スターン著、奥寺崇・津島豊美訳「プレゼントモーメント―精神療法と日常生活における現在の瞬間」(岩崎学術出版社)

第4回
▷ 大阪精神分析セミナー運営委員会編、飛谷渉他著「連続講義 精神分析家の生涯と理論」(岩崎学術出版社)

▷ 飛谷渉著「精神分析たとえ話: タヴィストック・メモワール」(誠信書房)

▷ ミーラ・リカーマン著、飛谷渉訳、「新釈メラニークライン」(岩崎学術出版社)

▷ ドナルド・メルツァー著、松木邦裕監訳/飛谷渉訳「精神分析過程」(金剛出版)

第5回
▷ 平井正三著「意識性の臨床科学としての精神分析-ポスト・クライン派の視座」(金剛出版)

▷ 平井正三・西村理晃編集「児童養護施設の子どもへの精神分析的心理療法」(誠信書房)

▷ ケイト・バロウズ編著、平井正三・世良洋監訳「自閉症スペクトラムの臨床―大人と子どもへの精神分析的アプローチ」(岩崎学術出版社)

▷ 平井正三著「新訂増補 子どもの精神分析的心理療法の経験―タビストック・クリニックの訓練」(金剛出版)

第6回
▷ 木部則雄・鈴木龍・脇谷順子監訳「乳幼児観察入門: 早期母子関係の世界」(創元社)

▷ 鈴木龍・上田順一編「子育て、保育、心のケアにいきる赤ちゃん観察」(金剛出版)

▷ 北山修監修・高野晶編著「週一回サイコセラピー序説: 精神分析からの贈り物」(創元社)

▷ ロビン・アンダーソン、アンナ・ダーティントン編、鈴木龍監訳「思春期を生きぬく」(岩崎学術出版社)

本セミナーのお申し込みの受付は終了いたしました。多数のお申し込み誠にありがとうございました。